ゆばの原料は大豆と水。 大豆は「畑の肉」と言われるほど、良質なたんぱく質をはじめとして、ミネラルやビタミン、大豆イソフラボンなども豊富に含まれています。 近年、低カロリーで高たんぱくな健康食品や美容食品としても注目されており、料理のジャンルを問わず幅広く利用されています。
ゆばの主な栄養分は、たんぱく質と脂質。
ゆばに含まれるたんぱく質は必須アミノ酸のバランスが良いと言われており、疲労の軽減や運動能力の維持、免疫力アップ、肝機能の向上、睡眠の質の向上など、体に嬉しい効果がたくさんあります。
特に、ゆばに含まれるのは植物性たんぱく質なので、コレステロールが含まれておらず内臓脂肪や中性脂肪を燃焼してくれるダイエット効果も期待できます。
かつて修行僧が肉や魚の代わりに「滋養食」としてゆばを食べていたのは、まさに先人の知恵ですね。
炭水化物、脂質と並ぶ三大栄養素の一つであるたんぱく質は、筋肉、骨、血液、皮膚や臓器のもととなる重要な栄養素です。大豆に含まれるたんぱく質は、肉に比べると低カロリー。血中コレステロールを下げ、血管をしなやかにし、動脈硬化を予防します。また、血圧を下げる働きもあります。
脂質の一部であるレシチンには、コレステロールを血液中から排泄し、血流をよくする作用があります。酸素や栄養分が全身に行き渡りやすくなるため、肌に必要な栄養素が十分に運ばれ、美しい肌を維持できます。また、記憶力や集中力を増加する効果もあるので、アルツハイマー型認知症の予防にも期待ができるとして、注目が高まっています。
ゆばの原料である大豆には、ビタミンB群やE群といった、美肌効果や胃腸の働きを整えてくれるなど女性が嬉しい効果が得られる成分がたくさん含まれています。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きで、ホルモンバランスを整えて、更年期障害や乳がん、といった女性特有の病気の予防、また高血圧やコレステロールの抑制にも役立つと言われています。
また、ゆばには食物繊維も豊富に含まれているので、便秘解消や腸内環境にもいい影響があると言われています。肌をはじめ身体のすみずみまで栄養を運んでくれる効果も期待できます。
大豆イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」に近い働きをするので、乳がんのリスクをさげたり、抗酸化作用による抗がん効果が期待できます。また、カルシウムの流出を防ぐ効果もあるので、骨粗しょう症や更年期障害の緩和にも役立ちます。
食物繊維には、腸内環境を整えて便秘を改善したり、便のかさを増すことで発がん性物質も排出してくれるという効果があります。血糖値やコレステロールの上昇を抑制し、糖質が体内で吸収・分解されるスピードをゆるやかにしてくれるので、糖尿病予防にも効果的です。
がんや老化の原因となる過酸化脂質を排除することで、脂質の代謝を促進し、肥満を予防します。肝機能の障害の改善や、高脂血症の予防にも効果が認められています。
大豆オリゴ糖は腸の働きを活発にする善玉菌のエサになってくれるので、腸内環境がきれいに整えられます。また、便秘の改善だけではなく、腸の老化防止の効果も発揮してくれます。免疫力もアップするため、風邪の予防や美肌効果にも期待ができます。